導入の背景 |
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導入の決め手 |
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導入後の効果 |
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サントリーホールディングス株式会社では、従業員を大事にするという社の方針の一環として健康管理を重要視しており、2003年より40代以上の従業員全員に人間ドックを提供しています。また、2008年にはじまった「特定健診・特定保健指導」にも積極的に取り組むなど、従業員の健康と常に向き合ってきました。
「人間ドックの受診を従業員に促してきていたのですが、通常の定期健康診断と比べ、特に地方においては人間ドックを受けられる健診機関が近くにないなどの理由もあり、人間ドックの受診率向上に悩んでいました」(後藤氏)
具体的な進め方を検討することとなり、健康保険組合と接点のあったLSIメディエンスに相談しました。
「職場の環境や職種も異なるため、事業所ごとに最適な受診項目を設定することで、より従業員の健康を守りたいという想いがありました。しかしながら、全国の健診機関と交渉する必要がありますし、特に地方においては、受診できる環境整備が十分とは言えず、受診率も伸び悩んでいるという状況でした。そこで、LSIメディエンスさんの『総合健診支援サービス』について詳しく話を聞くことにしました」(後藤氏)
従業員の健康づくりを担うピープル&カルチャー本部健康推進グループには、さまざまなミッションがあります。
「サントリーグループのうち、約9,000人の従業員について、フィジカルやメンタルのサポートをしていくことが私たちのミッションになります。健康推進グループには保健師が所属しており、健康保険組合とタッグを組みながらのコラボヘルスを行っています。従業員の健康のために先を見越したさまざまな施策を考えていく必要がありますし、健診結果を受けた従業員の再検査の案内などのフォローも行わなくてはなりません。そのため、受診率アップのための健診機関の拡充や受診内容の交渉などの細かい業務に取り組もうと考えましたが、思うように進んでいない状況でした」(後藤氏)
こうした状況を踏まえ、LSIメディエンスに相談したところ、受診率UPにつながるアイデアが多くあったといいます。
「LSIメディエンスさんは全国の約2,900箇所と、多くの健診機関と提携しているので、従来の健診機関から選択肢を広げ、受診してもらいやすい環境を提供できると考えました。
また、事業所ごとに受診内容を変えたいという私たちの想いにも賛同いただき、健診機関と調整いただくことができました」(後藤氏)
LSIメディエンスの『総合健診支援サービス』の導入により、具体的な効果があったといいます。
「受診しやすい環境づくりができたことで、受診率は徐々に伸びていきました。また、結果データの回収がスムーズとなり、特定保健指導にも良い影響を与えました。健康保険組合とのコラボヘルスも進み、以前は10%ほどだった実施率が、現在は90%台にまで伸びました」(奥田氏)
また、予約方法が増えたことも受診率アップにつながったと感じているようです。
「これまでは、従業員が健診機関に直接電話し予約を取る必要がありました。業務中に電話ができず、思うように予約をとれないということも受診率が伸びない原因だったと考えています。しかし、LSIメディエンスさんのウェブ予約のシステムを利用できるようになり、思い出したときに予約できると従業員から好評です。また、当社専用の予約枠の確保をしていただくなど、LSIメディエンスさんのおかげで受診率アップができたといっても過言ではありません」(後藤氏)
健康推進グループとしての業務も軽減されたといいます。
「これまでは、産業医面談に向けて早めに準備をする際に、各健診機関から健診結果がばらばらに送られてきたり、フォーマットも統一されていなかったりなど、その回収業務も負担になっていました。総合健診支援サービスの導入後は、従業員ごとの受診内容がわかる受診券の仕組みをつくっていただいたことや、健診機関からのデータを取りまとめた状態で提供いただけることで、本当に業務が軽減されました。おかげで未受診者に適切なタイミングで受診勧奨を行なえるようになり、受診率のアップにつながっています」(辻氏)
従業員にしっかりと自分の体と向き合ってもらうために、他にもさまざまな施策を行っています。
「前年度の健診結果に基づく特定保健指導を、今年度の人間ドック受診の直前に行うことで、受診前に健康状態にしっかりと向き合ってもらえるような施策や、健診案内をしてから早急に受けてもらえるように声がけをするなど、複数の施策に取り組みました。予約状況をすぐに確認できることで、スムーズに施策を実施できています。試行錯誤している途中ですが、LSIメディエンスさんのバックアップがあるからこそできていることだと思っています」(後藤氏)
今後は、サントリーグループ全体の健康推進が課題といいます。
「総合健診支援サービスの利用により、その効率のよさや受診率が実際にアップしていることからも、今後はグループ全体でも利用していきたいと考えています。早期発見・早期治療が従業員の健康のためには必要不可欠ですから、従業員にしっかり自分の体と向き合ってもらうためにも受診率を上げていく必要があると考えます。グループ全体では4万人を超える従業員がいるため、共通の健診スキームにしていくことを、徐々にではありますが進めていきたいと考えています」(後藤氏)
従業員の家族については健康保険組合での管理となっていますが、こちらも受診率向上のための方法を考えているそうです。
「大事な従業員の家族においても、従業員と同様に早期発見・早期治療が重要です。従業員の受診率が上がってきたからこそ、ご家族の受診率も100%を目指して上げていけると思います。これからもLSIメディエンスさんの協力をいただきながら、従業員とそのご家族の健康を守っていきたいです」(後藤氏)